子育てママが聞く!味覚と心の育てかた

子育てママが聞く!味覚と心の育てかた 2歳の元気いっぱいの男の子を育てるママライター。子どもの食育に興味津々。 素材のおいしさを引きたててくれる、和食の基本「だし」。実は、子どもの食育や味覚形成においても、大事なものだと言われています。そこで、乾物のプロであり、このたび子育てママ向けの乾物のショッピングサイトを立ち上げた『岡山中央水産有限会社』の代表・熊原夫妻に、食育に関心のあるママライターがインタビュー! 安心・安全な天然素材にこだわり、実際、だしを使った離乳食作りを実践している2人の体験談や、このサイトを作ったきっかけ、ママに届けたい熱いメッセージを聞いてきました。

子育て中のママなら誰しも「子どもの食事」に気を遣っていると思います。特に離乳食作りをきっかけに「だし」に興味を持つママも多いですよね。

私たちは、岡山市中央卸売市場に実店舗を出しているのですが、以前から小さな赤ちゃんを連れたお母さんが、離乳食に使う昆布をよく買いに来ていたんです。僕たちは「乾物店」なので、「だし」のある生活が日常でしたが、子育てを通して「食」を見直す方がとても多いなあと思っていました。だけど、まだまだ「だしのとり方がわからない」「興味はあるけど、難しそう」と思っている方も多いんですよね。実際、店頭に昆布を買いに来られたお母さんから「どの昆布を使っていいのかわからない」と、よく相談されるんですよ。
私の周りのママ友達からも、「だしの取り方がよくわからない」って声をよく聞きます。実際、自分の子どもの離乳食を始めるとき、町の離乳食教室を覗いてみたのですが、「だしは、どうやって取ればいいの?」という声がとても多かったのが印象的でした。

わかります! 私も今までは簡易だしで済ましていましたが、子どもの離乳食のタイミングで乾物からだしを取るようになりました。今回立ち上げた乾物のショッピングサイトは、そんなママに向けた商品の提案はもちろん、子育て中のママに役立つ情報やレシピも発信するとお聞きしましたが。

そうなんです。僕は、料理教室でだしの取り方を教えているのですが、「水の量と昆布の量が分からない」「だしを取る目安の時間が分からない」という声もたくさん聞いてきました。 便利な簡易だしがたくさん販売され、きちんと乾物からだしを取る機会が少なくなった今だからこそ、「どうしたら天然の素材を使ってだしをとってもらえるか」「初心者の方でも、おいしいだしが簡単にとれることを知ってほしいし、やってみてほしい」そういったことをずっと考えていたんです。このサイトを作る決意をした一番の転機は、自分たちに子どもが生まれたこと。毎日の子育てや離乳食作りを通して、今まで以上に子育て中のお母さんに役立つ商品や情報を発信したいと思ったんです。
それに、これから味覚が育つ赤ちゃんに「安心・安全なものを食べさせたい」「素材の味をしっかり味わってほしい」と思っているお母さんは多いと思うんです。でも、そのニーズに対して、圧倒的に情報が少ないし、教えてくれる人もいない。インターネットで調べても、だしを取る素材や水の分量もバラバラなんで、どれがいいのか迷っちゃうし。 実は、私もここに嫁ぐまで、ほとんどだしを取ったことがなくて…(笑)。最初は「大変そう…」と思っていたのですが、食べてみると本当においしくてびっくり。このひと手間で料理がこんなに変わるんだって感動しました。だしに関しては社長にみっちり鍛えられましたが(笑)、思っていたよりずっと簡単に取れるので、今では毎日の習慣になっています。子どもの離乳食を始めてからは、「だしを使った料理のおいしさを知ってほしい」「正しい味覚を身に付けてほしい」という想いがいっそう強くなりましたね。

なるほど。そう聞くと「きちんとだしを取りたい!」という気持ちになりますが、毎回、昆布10gなど細かく計量するのは面倒ですよね…。慣れていないママにとっては、やっぱり「大変」というイメージが強いのですが…。

家事に育児に奮闘するお母さんにとって、そのひと手間って簡単なようで大変ですよね。子どものペースに合わせて生活していると、ゆっくりコーヒーを飲む時間さえないんですから。実際、私たち自身、子育てを通して、その大変さは身に染みました…(笑)。
だから今回のサイトでは、そんなお母さん向けに、計量済みの昆布を1回分ずつ小分けに包装した「利尻昆布だしパック」という商品を作りました。1リットルの水に、その昆布を入れるだけで、おいしいだしがとれるようにしたんです。

それは手軽で便利ですね! だしは煮出さないとしっかり出ないと思っていましたが、水に入れるだけで大丈夫なんですか?

煮出してもいいのですが、昆布が持つ磯の風味が強くなるので、離乳食にはクセが出にくい「水出し」がおすすめです。夜寝る前、小分けにされた昆布1セットと1リットルの水をボトルに入れて冷蔵庫に入れておけば、朝にはおいしい昆布だしができています。旨味がしっかり出て、本当におすすめですよ。
私も毎晩やっています。慣れてしまえば、とってもラクチンですよ。常時ストックしておけば、いつでも「だしがある」という安心感で料理にとりかかるときの気持ちも違います。バタバタしがちな朝は、特に助かります。だしがあれば調味料もほんの少しで済むし、とても便利ですよ。

それはありがたいです! ちなみに、冷蔵庫でどれぐらい保存できるんですか?

保存料が入っていないので、2〜3日以内で使い切っていただきたいですね。 今回、この商品を作るにあたり、「できるだけ手間をかけず、おいしいだしが取れて、家族3人で使い切る便利な量」を見つけるのに本当に苦労しました…。息子の離乳食作りに便乗して、「ああでもない」「こうでもない」って毎日試していましたね(笑)。

実際、だしを使った離乳食をあげてみて、どうでしたか? よく食べますか?

本当によく食べます! 離乳食を始めた頃から使っていますが、だしで野菜を煮ると食べっぷりが違いますね。素材が持つ味やおいしさを知ってほしいので、少しずつ調味料が使えるようになってきた今でもほとんど味付けをしないのですが、よく食べますよ。
この間、枝豆を塩を使わずだしで茹でたのですが、もうあっという間になくなりました。今は、離乳食も終盤なので、少し味付けをしても大丈夫なのですが、うちの息子は薄味が好きみたいです(笑)。

私も、子どもの離乳食がうまく進まないときに、だしを使ってみたら、本当によく食べてちょっと感動しました。

最初、かぼちゃなどの素材の舌触りにびっくりして食べないことはありましたが、慣れると好き嫌いなくパクパク食べてくれてうれしかったです。自分が作った料理をおいしそうに食べてくれると作ってよかったなと思うし、作りがいもありますよね。ほんと、うちはベジタリアンかってぐらい野菜好きになりました(笑)。ママ友達が遊びに来たときも、びっくりされるくらい(笑)。お菓子はあれば食べますが、そんなに執着しないですね。
子どのも味覚はまっさらで純粋だから、「素材のおいしさ」がちゃんとわかるんです。子どもの頃に身に付けた味覚は一生ものと言いますし、ぜひ離乳食や幼児食を通して「本物の味が分かる舌」を育ててほしいと思っています。僕は乾物店に生まれたので、小さな頃からだしを使った料理を食べて育ちました。もちろん、学生時代には味の濃い物やお菓子も食べましたが、今はあまり食べたいって思わないんです。体が自然とわかっているというか、必要としないんですよね。

私も、子どもにはきちんとした味覚を養ってほしいと思います! あと、ママにとっては、産地も気になるのですが…。

私たちの乾物は、信頼できる仕入れ先から厳選しているのでご安心ください。プロの料理人さんにも使っていただいています。利尻昆布は北海道の稚内産、もうひとつ離乳食におすすめのだし素材・煮干しは香川県の伊吹島産です。どちらも天然もので、旨味が濃く、雑味が少ない「おいしいだし」が取れますよ。
離乳食期や幼児食期は、子どもの発育に大事な時期。だからこそ、ママが納得して選んだ食材を食べさせたいですよね。

乾物店がおすすめしてくれると、何だか安心感が違いますね。煮干しと昆布、向いている料理や使うタイミングはありますか?

離乳食の初期は、ぜひ植物性の昆布だしから始めてみてください。そして、中期や後期でタンパク質を取る離乳食に慣れてきたら、煮干しだしを合わせてもいいですね。もちろん、昆布だしだけでも十分おいしいのですが、植物性と動物性のだしをかけあわせると、旨味が何倍にも増します。だしといえば「かつおだし」と思われる方も多いですが、昆布や煮干しだしの方が素材の味を邪魔せず、離乳食に向いています。

煮干しも水出しですか?

ぜひ水出しをおすすめします。煮出すと、どうしても魚の雑味やえぐみが溶け出てしまいます。伊吹島産の煮干しは鮮度が抜群なので、ほかの煮干しより旨味が濃く、おいしいだしが取れますよ。これでお味噌汁を作ると本当に体にじんわり染みます。

だしを使った料理は、家族みんなが喜びますよね。私もだしを取るようになってから、実は、主人が一番喜んでいます(笑)。

現代の食生活は、味の濃いファーストフードやコンビニの味に慣れてしまって、つい濃い味付けになってしまいがちです。子どもの味覚形成や食育のためにも、大人も一緒に味覚を磨いていけるといいですよね。離乳食を始めるタイミングは、家族みんなの「食事」を見直すタイミングでもあると思うんです。それに、だしを使った料理はおいしさが全然違うので、ぜひ体感してもらいたいですね。
成長するにつれ、いろんな味に出会うと思うのですが、この離乳食期、幼児食期に育んだ味覚が基本になると言われています。自分で食べ物を選べない小さな子どものために、親がきちんと素材を見極めて正しい味覚を育ててあげたいと思うんです。もちろん、毎食必ず「だし」を使わないといけないわけじゃないんです。お友達と一緒に食べるお菓子も、幼稚園や保育園のごはんも、楽しくおいしく食べられればそれが一番だと思います。だからこそ、家で食べるごはんは、お母さんが選んだ素材で、きちんとだしをとった料理を食べさせてあげたいですよね。私もまだまだ勉強中ですが、子どもに、家族に、「おいしい!」と言ってもらえるごはん作りをがんばります!

確かに、無理しすぎたり、手間がかかりすぎたりすると長続きしないのですが、夜寝る前に、昆布を水に浸けるだけなら続けられそうです。改めて、だしを通して家族の味覚を磨いていきたいと思いました! ありがとうございました。

  • 0才5ヶ月からの赤ちゃんのおだしスタートセット
  • 0才5ヶ月からの赤ちゃんのおだし30回分
  • 0才9ヶ月からの赤ちゃんのおだしスタートセット
  • 煮干し昆布だし一ヶ月パック→0才9ヶ月からの赤ちゃんのおだし30回分
お問い合わせ